遠近両用コンタクト

遠近両用コンタクトレンズ(老視用コンタクト)は、近くと遠くの両方にピントを合わせやすくするために、1枚のレンズの中に複数の度数を配置した設計になっています。

1. 同時視型

遠近両用使い捨てコンタクトはほとんどがこの同時視型です。
瞳孔とほぼ同じ円の中に遠方用と近方用の度数が同時に配置されており、目には両方の像が入ります。脳がその中から見たい距離の像を選択して認識します。
これはいちいち目を動かさなくても脳が選択してくれます。

この同時視型は下記の2つのタイプに分かれます。

中心近用型(Center Near)はレンズ中央部に近くを見る度数を入れて、周辺部に遠くを見る度数が入っています。なので近くが見やすいコンタクトです。
スマートフォンを見たり読書や近用の作業が多い人に向くと思います。

中心遠用型はレンズ中央部に遠くを見る度数を入れて、周辺部に近くを見る度数が入っています。なので遠くが見やすいコンタクトです。
運転をすることが多い人や外出で遠くを見る人に向いています。

2.交代視型

遠近両用ハードコンタクトレンズで多く使れるデザインです。レンズの中心部に遠方用度数を入れて、レンズの周辺部に近方用度数が入っています。
遠近両用メガネに近い考え方です。まっすぐ前を見ると遠くが見えて、目を下げて下を見るとレンズの近方部分を使い近くが見える設計です。
コンタクトレンズは丸いのでまっすく見ると中央部の遠用部で見ることになり、目を下げると周辺部の近用部で見ることになります。

ADD(加入度数)

遠近両用コンタクト加入度数ADDがあります。
加入度数とは近くを見るために必要な度数のことです。遠近両用コンタクトの度数は初めに遠用が良く見える遠用度数を決定します。この遠用度数を基準にして近くを見やすくするのに必要なプラスレンズを加えます。近くが見やすくするために基準の遠用度数に加えるので加入度数というのです。

加入度数(ADD)にはメーカーや商品によって違いますが、多くは

  • ADD +0.75D
  • ADD +1.00D
  • ADD +1.25D
  • ADD +1.50D
  • ADD +1.75D
  • ADD +2.00D
  • ADD +2.25D
  • ADD +2.50D

などがあり数字が大きいほど近くは見やすくなりますが、
小さいコンタクトレンズ中に加入度の大きなものを入れると遠用と近用の差が大きくなり
慣れにくかったり、遠くが見にくくなったりすることがあるので
老眼の進行に合わせて徐々に慣らしながら徐々に加入度の大きなものにしていくことが大切です。